解析事例1 建屋内における高圧水素の漏洩・爆発解析


FLACSについて
 FLACSでは可燃性ガスの漏洩・拡散・燃焼・爆発解析を行うことが出来ます。
漏洩・拡散計算は、可燃性ガス・有毒ガスなどの漏洩・拡散や高圧ガスのJet噴射などの解析が可能です。
 燃焼・爆発解析は、予めガスクラウドで配置したガスに着火させる計算と、漏洩・拡散計算で漏洩させたガスにリスタート計算で着火させる2種類の計算が可能です。
  
解析モデル・計算条件

建屋内における高圧水素の漏洩・爆発解析
建屋内で高圧水素がリークした場合の、漏洩・爆発・放爆までの一連の事象を解析した事例です。

 ・高圧水素のJet噴射解析 > ・着火・燃焼・爆発解析 (天井放爆ありとなしの比較)

 ◎解析条件
初期温度・圧力 常温・常圧
気体 水素
天井耐圧 0.1barg
保存圧力 35MPa
噴射時間 30秒


(本計算はサンプルです。)

噴射解析(動画)

水素ガスが噴射する様子です。水素濃度[体積分率・㎥/㎥]を可視化しました。濃度10%以上を濃緑で表示しています。

(本計算はサンプルです。)

爆発解析(動画)

噴射開始から30秒後に着火させ爆発解析を行いました。左が天井部放爆なし、右が放爆ありの場合です。温度[K]、圧力[barg]の順に再生されます。

放爆なし

放爆あり


(本計算はサンプルです。)

圧力の時刻歴

放爆の有無により最大圧力が大きく異なることがわかります。
このように、建屋の放爆設計のために利用することが可能です。

 ・ 適切な放爆設備の設計 (強度、位置など)
 ・ 壁に必要な強度の設計
建屋中央の圧力履歴[barg]
(本計算はサンプルです。)

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